PMSのモヤモヤを責めなくなった、ちいさなきっかけ

プレコンセプションケア

最近、PMSのモヤモヤした感情に、やっと優しい名前をつけてあげられるようになった。


きっとこれは、ホルモンの波のせい。


これが女性特有のものと思うだけで、これまではイライラしていた。


でも今は、そう思えるだけで、呼吸が少し深くなる。


女性のからだは、月経のリズムの中で表情を変える。


キラキラ期は、本当に世界が明るい。

身体は軽く、人にも優しくなれて、嬉しい時に小躍りだってしちゃうこともある。


けれど生理前になると、 景色の彩度がほんの少しだけ落ちる。

顔はむくみ、身体は重く、 理由のない不安が、静かに居座る。

助産師として多くの女性の身体を見てきたのに、 自分のことになると、まだ戸惑う。



先日、日本プレコンセプションケア協会のイベントで、 東洋医学の視点から生理前症状を見つめる時間があった。


結果は「水滞」と「気虚」。


そして、その状態にあだ名をつけてみるワークがあった。


「顔の濡れたアンパンマン」 書いた瞬間、妙に納得した。


アンパンマンは、愛と勇気の象徴みたいに語られるけれど、 顔が濡れたら飛べない。

無理もしない。 ジャムおじさんが新しい顔を焼いてくれるまで、ちゃんと待つ。


その姿を思い浮かべたとき、 私は少し救われた気がした。


それまでは、生理前になるたびに 「もっと頑張れるはず」 「なんでこんなに元気が出ないんだろう」 と、

自分を急かして、厳しかった。

自分に厳しすぎると、心は簡単に尖る。

言葉遣いも少しずつ硬くなって、 不安が増えると、普段なら送らないLINEを送ってしまったりする。


そしてあとで、そんな自分をまた責める。

その繰り返しは、静かに人を疲れさせる。

でも今は違う。 「あ、顔が濡れてる時期だな」 そう思えるだけで、 この時間を敵にしなくて済むようになった。


むしろ今は、この時期を少し大切にしている。


温かい飲み物を選んだり、 予定を詰め込みすぎないようにしたり、

パートナーへの言葉を、ほんの一呼吸おいて選んだり。


そうやって過ごすと、 回復を待つ時間そのものが、 自分を整える時間に変わっていく。


プレコンセプションケアって、 妊娠のためだけの準備じゃないと思っている。


自分のリズムを知って、 自分に優しくする練習。

それはきっと、 これから誰かを大切にするときにも、 自分自身を守る力になる。


もし今、PMSでしんどかったり、 理由のわからないモヤモヤの中にいるなら。

あなたは弱いわけじゃない。 ただ少し、顔が濡れているだけかもしれない。


そんなときは、ひとりで抱えなくて大丈夫です。


日本プレコンセプションケア協会では、 からだのこと、心のこと、パートナーシップのこと、

助産師、看護師の視点から一緒に整理する時間をつくっています。


もしかしたら、あなたにとってのジャムおじさんみたいに、

そっと新しい顔を焼くお手伝いができるかもしれない。


そしてまた、 愛と勇気を連れて飛べる日が来るから。


その準備の時間として、 この生理前の静かな季節を、 私は今、前より少し大切に過ごしている。


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