プレコンセプションケアとは?

「性を楽しんでいいんだ」と思えたら、生きやすくなった

プレコンセプションケアって...? (1)

私は長い間、性のことをどこか“他人事”のように扱ってきた気がします。


「恥ずかしいこと」「話してはいけないこと」――そんな空気の中で育ち、知らないまま、感じないまま、でもどこかモヤモヤを抱えて生きていました。


生理が重いのも、「みんな我慢してるから」で片づけてきたし、パートナーとの関係で違和感を覚えても、「言って嫌われたらどうしよう」と飲み込んできた。

自分の“好き”や“嫌だ”にフタをして、「これくらい普通だよね」と自分をごまかしていたんだと思います。


でも、ある時ふと、「私、このままでいいのかな?」と思ったんです。

自分の心や身体が発している小さなサインを無視して、誰かの期待や社会のルールに合わせて生きていくのは、ちょっとしんどい。


それから少しずつ、自分のからだの声に耳を傾けるようになりました。


まずは、生理周期を記録することから。 そして、婦人科に行ってみること、パートナーに「こうしてほしい」と言ってみること。

怖かったけれど、「自分をちゃんと大事にするってこういうことかもしれない」と思えるようになりました。


そのうちに、「性って、楽しんでいいものなんだ」と思える瞬間が増えてきたんです。

快か不快か、心地いいか違和感があるか。 “性”は、ただの知識じゃなくて、自分を感じるための大切な感覚でした。



そこから私は、改めて助産師という立場で「性と生き方」について考えるようになりました。

これまで、病院やクリニック、助産院で多くの女性たちに関わってきました。


「避妊に失敗したかもしれない」 「生理がつらくて仕事に行けない」 「性のことで悩んでいるけど、誰にも話せない」


どの言葉にも、ちゃんと“声”がありました。

誰もが、もっと安心して性について語れる場所、自分を大切にできる知識と出会える環境を求めていたのだと思います。



だからこそ、私はプレコンセプションケアの活動を始めました。


プレ=前、コンセプション=受胎。 つまり「妊娠を望むその前から、自分の心と身体を整えていくケア」です。

でも、これは妊娠のためだけではありません。 「自分をどう生きるか」という軸を育てるケアでもあります。


日本プレコンセプションケア協会では、

● ライフツリーを使った未来設計のワーク

● よもぎ蒸しやハーブティーなど東洋医学を取り入れたセルフケア

● 性やパートナーシップを安心して語れる場づくり などを通じて、自分の性と向き合う時間を大切にしています。


参加者の中には、「性について話すのは初めて」という人も多くいます。


でも帰るころには、「性ってもっと自然に話していいんですね」「自分を好きになれた気がする」と笑顔で話してくれます。


「性を楽しむ」ことは、わがままでも、恥ずかしいことでもありません。

むしろ、自分を大切にして生きるための、大事な感覚です。


もし今、性にモヤモヤしている人がいたら、伝えたい。


あなたの感じていることは、どれも正直な気持ち。 知って、話して、向き合っていいんです。


そして、その先にある“自分らしい生き方”を、私たちは応援しています。


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